明日

引越しや
えらいもんで 慣れた慣れた 思ってたが テンパっておる
引越しは やはり 前もって準備しなあかんね 一夜漬け勉強法でただでさえあほな高校を卒業してから 早 八年か
自分は相変わらず 勢いでしか 動けないのかね
イノシシどし という宿命のもと
今日もドタバタ生きるのです
フンガッ


夜はええなあ。休日前の夜は最高に幸せです。そう、明日は休みです。ジュリーロンドンの歌が詰め込まれたアルバムを聴いております。そして。アズタイムゴーズバイ この歌との出会いは、さかのぼるところ、高校生。なんか素敵な映画が観たくて観たくて、一生懸命になってたころ、私は、カサブランカを観たのです。ハンフリーボガート、イングリットバーグマンでしたっけね。これぞ、大人の恋だわ、と、私は感動したものです。そんな恋を繰り返すように私の人生は出来ているような気がしてしかたなかったのですが、おかしなもんでね、流れに沿って、結婚してしまったものですから、夢で終わった、おやおや、まさに、シネマとは、夢でございます。
しかし、なんだかしっくりこないので、CDをチェンジするところ、マイルス。カインドオブブルーです。これは、ビルエバンスがピアノを弾いてるらしいので、石チャンが貸してくれた。
ズージャとの出会いは、さかのぼるところ、中学生。ブラスバンドでラッパを吹いてたので、グレンミラーとか、そういうのやったんです。ま、尼崎の知れた中学校です。譜面にアドリブなんてありません。しかしながら、そのアドリブ風なソロの自由さに、八分音符をスイングするあの興奮に、私は、本当に胸をときめかしたのを覚えている。譜面どおりに吹いて、なんや、変な曲やな。と、思ったら、スイングせえ。と、鬼教官の長谷川せんせいが指導してくださる。私は、こんな魔法のように楽しいことを教えてくれる長谷川先生を、そのとき、どれほど尊敬したか。いまでも、覚えている。
それからというもの、まあ、譜面どおりにしか吹いたことないし、実際、コード譜を渡されたとしたら、きっと、アドリブなんてどうにも。恥ずかしい気がしてできませんが。しかし、それはなくとも、私は、スイングの魔法に、切なくも、お洒落に重なりながら流れていく音の力に、取り憑かれた一人である。
ズージャをなんとなく、聴き続けている。
しかし、なんとなく、そのプレイヤーの人生を想像したりする。演奏している姿を想像する。
その空想が自分の人生と繋がっていくとき。
(ブルーイングリーン私は、この曲がお気に入り)私は、背中にしょった羽を伸ばせるような気がする。
要するに、くつろげるということです。
そうか、これは、ビルエバンスが弾いていたのか。そうかそうか。ね、そういう出会いもまた楽しい。そして、サックスは、ジョンコルトレーン。うん。名前はよく聞くぜ。
切ない。この曲は。本当に、切ないから、いいね。じつに、いい。
そんなわけで、日が昇るまで、私は、こうして音楽を楽しみ、本を読み、言葉を紡ぎ、風呂に入り、また、本を読むか、音楽を聴くか、それを同時にするのか。いろいろな空想をして、どっぷりと飛び回り、朝日は昇るのだ。与えるものもなければ奪われるものもない。
明日は、今度住むあたりを散歩しようと思う。昼過ぎに起きて、ブラブラ歩こう。古本屋を探して、喫茶店をいくつか回ってみるのである。
私は、インスタントコーヒーが嫌いじゃないので、コーヒーに500円以上払うのが腹が立つのである。
しかし、この曲。本当に切ないね。
なんで、切ないものを、私は、好むのでしょうか。
ハッピーなものはあんまり好きじゃない。かといって、後ろ向きなのは嫌い。
切ないというのの矢印は、明日に向いている気がするのだよ。君は。
そうだな。たしかに、そんな気がしないでもないよ、俺は。
そうだろう?
そうだな。
君は、賢いんだな。
お前のことだったらなんでもわかるぜ。
そういうことか。
うん、そういうことでしかないよ。